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「お客さまの最も
近くで」という想いを
実現できる場所
接遇の仕事のやりがいや面白さに気付いたきっかけは、学生時代にしていたカフェでのアルバイトでした。常連のお客さまに名前を覚えていただき、毎朝必ずコーヒーを買われるその方とのお話が毎日の楽しみになりました。元々、漠然とCAを目指していましたが、毎朝の小さなコミュニケーションの積み重ねで、お客さまとの関係がどんどん深くなっていく経験をしたことで、接客業の中でも、「常連のお客さまと長期的な関係性を構築でき、さらに深めていける仕事がしたい」と思うようになりました。
就職活動中、就職サイトを流し見していた際にふと目に飛び込んできたのが、リゾートトラストの「会員制」の3文字。お客さま一人ひとりに合わせた特別なおもてなしができる会員制ホテルだからこそできる接遇や、お客さまとの関係性の築き方がある。自然と、カフェでの常連のお客さまとの会話や、そのときの歓びを重ね合わせていました。説明会に参加し、人事部の方から仕事の魅力を聞いて、ますますリゾートトラストの虜に。「働くならこの場所しかない」という確信と憧れは大きくなるばかり。その熱は、他社の面接を1社も受けなかったほどでした。
お客さまの
あたたかさと
先輩スタッフからの
刺激が原動力に
入社した後、憧れのホテルの現場に立って驚いたことがあります。それは、お客さまのあたたかさ。研修で、リゾートトラストにいらっしゃるお客さまがどのような方々で、何を求めてホテルにいらっしゃるのか、ということを時間をかけて先輩方から学びました。それだけに、一流を知るお客さまに対して、「本当に自分のおもてなしでご満足いただけるのだろうか」という不安もあったのです。しかし、リゾートトラストのお客さまは、私以上に私のことを気にかけ、応援してくださる方ばかりでした。私が新入社員であることに気付かれたお客さまが、「来月も来るからまた話そうね。あなたの成長を楽しみにしているよ」とお声がけくださった時は、ずっと強張っていた肩から力が抜け、同時に「この方のために、もっと頑張ろう!」とエネルギーが湧いてきました。他にも、配属されてすぐの時は、ホテルの近くにお住いのお客さまが、特別におすすめの観光名所を教えてくださったり、毎月いらっしゃるお客さまとは話題の韓国ドラマの話で盛り上がったり……。長年リゾートトラストのホテルを愛してくださるお客さまは、ホテルや働くスタッフに期待をしてくださっています。それを超えるおもてなしを提供していきたいです。
「フロントといえば井上」を
目指して
フロントで共に働く先輩方の観察眼にとても驚きました。ある日、ラウンジの後ろの方に座られていたお客さまに先輩がお声がけしたことがありました。一見、そのお客さまはラウンジで休憩されているようでしたが、実はチェックインのためにフロントの場所を探されていた方でした。先輩は、その方の「フロントどこだろう」という口の動きを見逃さなかったのです。先輩の行動に感動し、「私もこうなりたい」と強く思いました。私もホテルを訪れるお客さまをよく観察し、最善のご案内ができるよう心がけています。
1日にたくさんのお客さまとお話するフロントですが、お一人ずつと丁寧に向き合い、さまざまな確認作業を的確に行うスキルが求められます。また、「今日がお誕生日」などの情報をレストランなどの他部署に引き継ぐのもフロントの仕事。目の前の仕事だけでなく、さらに視野を広げて考えることを意識しています。いつか必ず、「フロントといえば井上」と言っていただけるようなホテリエになります。
お客さまをお迎え・お送りする
責任を感じながら、広い視野を持つ
まだまだ駆け出しの私ですが、できることから一つずつ丁寧にやっていこうと思っています。忙しさに慣れずあたふたしてしまうこともありますが、お客さま一人ひとりと向き合い、フロントにお客さまがいらっしゃる短い時間でも印象に残るおもてなしができるようになりたいです。先輩の姿から学び、それを着実に自分の力に変え、次は私が後輩に憧れられるホテリエになります。